世界のラッキーアイテムとは?日本の縁起物との違いや意味を解説

私たちの暮らしに自然と溶け込んでいる「縁起物」。
開運・厄除け・招福など、いいことを呼び込むモチーフは、日本だけでなく世界中で大切にされています。
この記事では、世界のラッキーアイテムと日本の縁起物の違いを、文化や意味の背景から解説します。
目次
幸運を願うのは世界共通。各国のラッキーアイテム
世界の各地にも、「これを持っていると幸運が訪れる」と信じられているラッキーアイテムがたくさんあります。
四つ葉のクローバー(アメリカなど)
アイルランドの「シャムロック(三つ葉のクローバー)」から派生した、希望・信仰・愛・幸運の象徴

ホースシュー(欧米)
U字型の馬蹄。ドアの上に飾ると悪いものを跳ね返すとされ、魔除け・幸運のお守りに

ナザール・ボンジュウ(トルコ)
青い目の形をしたガラス製のお守り。邪視(悪意ある視線)から身を守るとされる

フクロウ(ギリシャ)
ギリシャ神話の知恵の女神アテナに仕える鳥。知恵・学問の象徴として親しまれる

てんとう虫(ヨーロッパ各地)
農作物を守る益虫として、幸運の象徴とされる

ラッキーナンバー7(アメリカなど)
カジノやスポーツなどの影響もあり、世界的に「ラッキーセブン」は幸運の数字として定着

こうしたアイテムは、国や宗教、生活背景に応じて形を変えながらも、「良いことを引き寄せたい」という人々の願いから生まれてきたものです。
日本の縁起物は“暮らしに根ざした祈り”から
一方、日本の縁起物には、歴史や風習・自然とのつながりが深いものが多くあります。意味を重んじ、贈り物やお守りとしても活用されてきました。
招き猫
右手は金運、左手は人を招くと言われる猫の置物。商売繁盛や人との縁を招く

鶴と亀
「鶴は千年、亀は万年」と言われる長寿の象徴。結婚祝いや敬老の贈り物にも

だるま
願いを込めて目を入れ、達成したらもう一方にも目を描き入れる、願掛け・達成祈願の象徴

福助
大きな頭に正座姿の置物。福を呼び寄せ、商売繁盛の神様として古くから親しまれる

ふくろう
「福来郎」「不苦労」などの語呂合わせで、幸運・学業成就のモチーフとして人気

干支(えと)
十二支の動物それぞれに意味が込められ、年賀状や正月飾りにも登場。干支にちなんだアイテムは、その年の運気を上げると言われる

目に見えないものを敬い、日常の中で運を呼び込むという文化が、縁起物には色濃く反映されています。
世界と日本の“縁起物”の違い
宗教や民間信仰とのつながりの深さ
日本の縁起物は、仏教や神道、または地域ごとの風習と深く関わるものが多く、願掛けや厄除けといった実用的な意味が重視されがちです。
対して海外では、キリスト教やギリシャ神話などを由来とするアイテムが多く見られますが、宗教色よりも「お守り」や「ポジティブな象徴」としてカジュアルに受け入れられている傾向があります。
日常での扱われ方の違い
日本では縁起物は「飾るもの」としての印象が強く、部屋や玄関など、特定の場所に据え置かれることが多いのが特徴です。
一方、海外のラッキーアイテムは「身につける」「持ち歩く」お守りとして使われることが多く、アクセサリーやキーホルダーなど、日常生活に溶け込んだ形で楽しまれています。
色やデザインの違い
日本の縁起物は、意味やモチーフの由来を大切にし、色味も伝統的な赤・白・金などが多く使われます。
対して海外では、ナザール・ボンジュウのように青を基調としたアイテムや、クローバー・馬蹄など自然モチーフのカジュアルな色使いが特徴です。
また、日本では「縁起を担ぐ意味」が優先されるのに対し、海外では「ポップでかわいいからラッキーアイテムとして持つ」といった感覚が強いことも違いのひとつです。
文化の違いを超えて。今ふたたび注目される“縁起物”
近年では、海外でも日本の縁起物がインテリアやギフトとして注目されつつあります。
見た目の可愛さやミニマルなデザインもありますが、「意味を持っているもの」「ストーリーのある贈り物」に価値を感じる人が増えているからかもしれません。
SNSなどを通じてグローバルに文化が交わる中、“幸運を願う”という共通の思いが、新しい形の縁起物を生み出していく予感もあります。
まとめ:縁起物は、世界共通の“祈り”のかたち
世界各国のラッキーアイテムも、日本の縁起物も、その背景には「大切な人に幸せが訪れますように」「良いことがありますように」という祈りがあります。
形式やモチーフが違っていても、人が願いを込める気持ちはどこでも同じ。
だからこそ、私たちもその意味を知り、大切に扱うことで、小さな幸せが暮らしの中に宿るのかもしれません。
m.m.d.で見つけるラッキーアイテム
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