貫入って何?食器のヒビに見える模様とその理由

手元のうつわの表面に、細かいヒビのような線が見えた時。
「もしかして割れているのでは?」と驚くことがあるかもしれません。
その多くは 「貫入(かんにゅう)」 と呼ばれるもの。
陶磁器ならではの特徴であり、焼き物の表情のひとつでもあります。
この記事では、貫入ができる理由や、使っていく中での変化について紹介しています。
目次
貫入とは?焼き物に生まれる細かな模様

貫入は、器の表面にある釉薬(ゆうやく)にできる細かなひび模様のことです。
m.m.d.のアイテムの中では、true colors lineの青磁と、marriage colors lineのローズ・グレーパープルの3色は貫入が入りやすい釉薬を使用しています。
陶磁器の多くは、器の本体となる「素地(粘土)」とその上にかかる「釉薬」という2つの層でできています。
釜で焼き上げて冷えていく過程で、この2つの素材の収縮率の違いによって、釉薬の表面に細かなひび状の線が生まれます。
つまり貫入は、器が割れているわけではなく「ガラス釉」という特殊な釉薬を使うことで生まれた表面の釉薬にできる自然な現象です。
このため、水漏れなどの心配はなく、通常の食器と同じように使うことができます。
貫入は意図的に生まれることも多く、焼き物の風合いや景色として楽しまれてきました。
使っていくうちに表情が変わることも
貫入のあるうつわは、使っていくうちに少しずつ表情が変わることがあります。
最初は大きかったヒビの模様は、経年により細かい模様へと変化していきます。

また、初めの頃は目立たなかった線が、時間とともにくっきり見えてくることがあります。
これは、飲み物や料理の色が細かな線の部分に入り込み、模様が浮かび上がるためです。
特に、次のようなものを使うと変化が出やすくなります。
- コーヒー
- 紅茶
- お茶
- 醤油など色の濃い調味料
こうした変化は、使い込むことで生まれる器の楽しみ方の一つ。
同じ器でも、使い方によって少しずつ表情が変わっていくのも貫入の特徴です。
色が入るのが気になる場合
「貫入の線に色が入るのは気になる」という方もいるかもしれません。
その場合は、
- 使用後はなるべく早めに洗う
- 長時間料理や飲み物を入れたままにしない
といった使い方を意識すると、色の入り込みを抑えやすくなります。
これは破損?貫入との見分け方
とはいえ、器の表面に線が見えると「割れてしまったのでは?」と心配になってしまうますよね。
貫入と破損は、いくつかの点で見分けることができます。
貫入の特徴
- 表面の釉薬にだけ細い線が入っている
- 線は細かく広がるように入ることが多い
- 指で触れても段差はほとんど感じない
破損やヒビの可能性がある状態
- 器の縁から深く割れている
- 明らかな段差や欠けがある
- 水を入れると漏れる

貫入は釉薬の表面にできる模様のため、通常の使用で問題が出ることはありません。
一方で、深いヒビや欠けがある場合は、破損の可能性も考えられます。
もし判断に迷う場合は、写真を添えてお問い合わせいただければ確認いたします。
なお、焼き物は急激な温度変化に弱い性質があります。
熱い器をすぐに冷水につけるなど強い温度差がかかると、ヒビや割れが生じることがあります。この場合は貫入ではなく破損となりますので、取り扱いにはご注意ください。
貫入は焼き物特有の特徴
器の表面に見える細かな線は、破損ではなく貫入という焼き物特有の模様。
釉薬の性質によって生まれるもので、陶磁器では自然に見られる現象のひとつです。
また、使い続ける中で線がはっきりしてきたり、色が入ったりと、少しずつ表情が変わることもあります。
こうした変化も含めて、焼き物ならではの風合いとして楽しまれています。
均一な工業製品とは違い、焼き物はひとつひとつ少しずつ表情が異なります。
貫入もそのひとつで、同じ器でも模様の入り方はそれぞれ違うもの。
焼き物のうつわを選ぶ際は、こうした特徴を知ったうえで手に取って、ゆっくり楽しんでいただけたらと思います。
最初は気づかないほどの細い線でも、使い続けるうちに器の表情として現れてくることがあります。
もし器に細い線が見えたときは、それは破損ではなく、焼き物ならではの個性かもしれません。

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