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瀬戸焼窯元・生宝陶苑 ― 受け継がれる手しごとの温もり―

愛知県瀬戸市。1,000年以上のやきもの文化を持つこの土地で、今日も静かに、そして丁寧にものづくりを続けている窯元があります。「生宝陶苑(せいほうとうえん)」。
1915年の創業以来、4代にわたり土と炎と向き合い、ひとつひとつ手仕事で生み出してきました。

m.m.d.のアイテムを製造してくださる窯元のひとつで、陶器をメインに、「水ゴテ」と呼ばれる動力成形は1つ1つ手で仕上げる、まさに手しごとです。

この記事では、生宝陶苑がどのようにしてm.m.d.のうつわを作り出しているのか、土・成形・釉薬・焼成、そして職人の想いまで、その製法の背景にある「温もり」に迫ります。
特に今回は、長年受け継がれてきた伝統技法「水ゴテ」の魅力と、それを活かした新シリーズ「rokurome(ろくろ目)シリーズ」のご紹介も交えながら、うつわの向こうにある手しごとをご紹介します。

土から始まるうつわづくり

生宝陶苑のうつわづくりは、まず「土づくり」から始まります。瀬戸の山から採れる良質な陶土をもとに、代々伝わる独自の配合で、製品ごとに最適な土を練り上げていきます。

この工程は機械任せにはできません。土の色、におい、粘りを手で確かめながら、焼き上がりの強度や色味、触感までを計算して調整していく。まさに、長年の経験と勘がものを言う世界です。

使う人の暮らしにしっくりと馴染むうつわをつくるには、素材そのものを知り尽くし、向き合うところから始まる――。そんな想いが込められています。

受け継がれる「水ゴテ」成形という技術

成形には「水ゴテ」と呼ばれる瀬戸伝統の技法が使われています。石膏型に粘土入れ、動力ろくろで回転させながら、水をうちながらコテで内側から形を整えていく技法です。

柔らかい粘土を扱う水ゴテは、繊細な調整が必要で、わずかな力加減の違いで歪みや割れにつながります。そのため、現在ではこの技法を使える職人はごくわずか。まさに“絶やすわけにはいかない”手しごとです。

生宝陶苑では、代々その技を継承し続けており、今もなお、職人の手で一点一点、丁寧に成形を行っています。大量生産では決して得られない、やさしく、あたたかな佇まい。それがこの技法の持つ大きな魅力です。

「rokurome(ろくろ目シリーズ)」誕生 ―― 手しごとの痕跡を、あえて残す

そんな「水ゴテ」の魅力をダイレクトに感じていただけるシリーズが、このたび生まれました。

「rokurome(ろくろ目)シリーズ」。ろくろ成形の際に、うつわの表面に手作業で入れられるやわらかな縞模様の仕上げ——それが“ろくろ目”です。

うつわの表面に見える、くるくるとした揺らぎ。触れると指先に伝わる、やさしい凹凸。まさに、ろくろと水ゴテのリズムが刻んだ“職人の軌跡”です。

手仕事の美しさをもっと日常の中で楽しんでほしい。そんな願いを込めて、この「rokurome」シリーズは生まれました。

焼き上がりに命を吹き込む、釉薬と焼成

生宝陶苑のうつわは、約1,200℃の高温でおよそ22時間かけてじっくりと焼き上げられます。時間をかけて焼成することで、釉薬と土がしっかりと融合し、丈夫で美しいうつわに仕上がります。

使用する釉薬も多彩で、織部など、瀬戸や美濃ゆかりの伝統釉薬を取り入れつつ、現代の暮らしに合う表情を意識しています。1つとして同じものがない風合いに。

火の中で育まれるその表情には、自然素材ならではの個性と、職人の見極めが見事に表れています。

毎日使うものだからこそ、使いやすく

土鍋やマグカップ、湯のみなど、「暮らしの中でどう使われるか」が丁寧に考えられています。

例えば土鍋は、持ち手の角度、フタのつまみの形状にまで配慮され、素手で持っても熱くなりにくく、手にしっくりとなじみます。

陶器のあたたかさ、使い心地の良さ。その両方を叶えるうつわは、何気ない日常を少しだけ豊かにしてくれます。

一貫して「自分たちの手で」

生宝陶苑の工房では、土づくりから成形、釉薬がけ、焼成まで、すべての工程が一貫して行われています。分業や外注が一般的になっている現代において、これはとても貴重なことです。

目に見えない工程のひとつひとつに、人の手と想いが宿る。だからこそ、うつわにも“人”の気配が感じられるのかもしれません。

「ろくろ目」からはじまる、手しごとのある暮らし

このたび誕生したm.m.d.の「rokurome」シリーズは、そんな生宝陶苑の“手しごと”を感じていただくための新しい提案です。

つるんとした器とはひと味ちがう、指先に伝わる温もり。器に刻まれた“ろくろ目”の揺らぎは、きっと、あなたの暮らしにもやさしく寄り添ってくれるはずです。

ろくろの上で器がかたちづくられていく、その瞬間。その時間の記憶を、器とともに感じていただけたら嬉しく思います。

「誰かの心を、少しでもあたたかくできたら」

日本製の瀬戸焼、そして機械の大量生産ではないからこそのこの手間ひまと手しごとの良さがあなたに伝わりましたら幸いです。

取材協力、さらに丁寧に工程を説明いただきありがとうございました。

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