食材にはこだわる。
調味料や添加物も気にして選ぶ。
毎日、口にするものだからこそ、丁寧に選ぶ方が増えています。
では、毎日必ず手にする 「箸」 はどうでしょうか。
気づけば、素材も産地もわからないまま、なんとなく使い続けている。
そんなことはありませんか。
食卓の時間を支えてくれる大切な道具だからこそ、
よくわからない素材のものではなく、昔から日本の食卓で受け継がれてきた木のぬくもりを感じる箸を、もう一度見つめ直してみてほしい。
毎日手に触れるものだからこそ、使い心地や素材に少しだけ目を向けるだけで、食事の時間はぐっと心地よくなります。
90年続いた、名古屋の手仕事
名古屋市北区に、約90年にわたり箸を作り続けてきた工房がありました。
父・竜三さん、そして息子・光男さん。
親子二代にわたり、昭和・平成・令和と、数えきれないほどの食卓へぬくもりを届けてきました。
しかし2024年、その歴史はひとつの区切りを迎えます。
「3年後はもう、納得のいく仕事はできないなぁ……」
そう語られた背景には、素材への真摯な向き合い方がありました。
3年寝かせる、黒檀という素材
長年こだわり続けてきた 黒檀(こくたん)。
「黒檀」とは、インドやスリランカなどに生息しているカキノキ科の樹木。
ゆっくりゆっくり、時間をかけて成長するため、その幹はとても緻密で、水に入れると沈んでしまうほど重量感があり、深い黒色の美しさを持つ木材です。
また、「黒檀」の名が示すとおり、木の色は格調高く美しい「黒」。
そのため、古来より、世界中で二胡やヴァイオリンの指板、三線の棹、ピアノの黒鍵などの楽器、座卓などの高級家具や仏壇、欄間や床柱などの建具など、価値あるものとして珍重されています。
その黒檀へのこだわり。
硬く頑丈でゆがみが出にくいことが特徴ですが、しかしその強靭さゆえに、加工する際には熟練した技術を要します。
「箸」は、日本の食生活には欠かせないアイテムであるため、より使いやすく、長もちする箸を作り続けたい。
それが光男さんのこだわりでした。
この使い心地を、終わらせたくない
長年この箸を愛用してくださっていたお客様から、
「これからも使い続けたい」
「もう手に入らないのですか」
そんな声をいただくたびに、私たちは思いました。
この手仕事を、ここで終わらせたくない。
名古屋で育まれた箸づくりの想いを、これからの食卓へつなぎたい。
その想いから、このプロジェクトが始まりました。
箸の産地・小浜の技術とともに
今回ご協力いただいたのは、箸の産地として知られる福井県小浜市の マツ勘。
名古屋で受け継がれてきた思想と、小浜の職人技を掛け合わせ、一本一本丁寧に仕上げています。
黒檀のよさを生かす作り。
箸先を極限まで鋭く研ぎあげることに挑戦しました。
それは、長年多くの箸を研磨してきた熟練の職人さんが、光男さんと同じように、 ひとつひとつ手作業で、箸先の1mmまで研ぎあげる、究極の研磨。 お魚を「ほぐす」、皮を「はぐ」「さく」、骨を「とる」、お肉を「切る」、お米粒を「つまむ」・・・より細かい仕事ができる箸へ。
変わらぬ伝統
小浜の職人による「拭き漆」の仕上げ
福本さんの箸は、実は仕上げの「拭き漆」工程を箸の聖地・小浜で行っていました。
今回のプロジェクトでもその絆は変わりません。
熟練の職人が一本一本、手作業で丁寧に漆を拭き上げる伝統の工程をそのまま継承。
素材には3年寝かせた「黒檀」を使用し、福本さんの代から続く「一生モノ」の品質を、変わらぬ製法で守り抜いています。
箸の先3cmへのこだわり
箸の、使う部分は先の3cmまで。
先に向かって徐々に細くなるように研磨をし、細かく溝をつけることで、滑りにくい箸に。
「はさむ」、「押さえる」、「すくう」、「のせる」、「運ぶ」、「まぜる」
すべての作業がしやすい箸を目指しました。
名古屋らしさを込めた一膳
今回のお箸には、この土地への敬意と感謝を込めています。
四方削りの頭
箸の頭部は、名古屋城の石垣を思わせる 四方削り にすることで、角がなく、なめらかなシルエットになります。
ひっかかりがないので、持ちなじみがよく、洗いやすい仕上げです。
名古屋の象徴、金のシャチホコ
レーザー加工で、名古屋のシンボルを彫り上げました。
90年以上の歴史をこれからも大切に、感謝と願いを込めて。
食卓でふと手にしたときに、名古屋のものづくりのぬくもりを感じていただけたら嬉しく思います。
”一咫半(ひとあたはん)”で選ぶ、自分に合う一膳
毎日使うものだからこそ、手にしっくり馴染む長さにもこだわりました。
今回のお箸は、21.5cm / 23cm の2サイズをご用意しています。
サイズ選びの基準にしていただきたいのが、
古くから伝わる「一咫半(ひとあたはん)」という考え方です。
親指と人差し指を直角に広げた長さを「ひとあた」とし、
その1.5倍が、自分に合う箸の長さとされています。
昔から日本の食卓で受け継がれてきた、この美しい基準。
ぜひ、ご自身の手に合った一膳を選んでいただけたら嬉しいです。
また、2本を組み合わせた 夫婦箸セット もご用意しています。
ご自宅用にはもちろん、結婚祝いや新生活の贈りものにもおすすめです。
桐箱サイズ:幅6.5×奥行き26.5×高さ2.5cm
■素材:黒檀
■形状:四角
■加工:拭き漆
■ご使用上の注意
※説明書が入っています。
※使用後は湯または水で洗って柔らかい布でふきとってください。
※使用後、長時間水につけて放置しないでください。
※食洗機や乾燥機、電子レンジ等の使用は避けてください。
※天然木製のため、サイズ、色、木目には個体差がございます。
※天然素材特有の木の個性としてお楽しみ下さい。
※モニター、ディスプレイによっては写り方が変わります。予めご了承くださいませ。





